先週このWordPressブログでプラグインWP-Optimizeが原因によるFatal errorが発生し、ログインページに入れない、および全ページが表示されないトラブルが発生しました。
プラグインが原因によるエラーは、FTPから当該プラグインを一旦削除してあげることが一番簡単な解決方法です。
しかし、WP-Optimizeはキャッシュ系プラグインなので、FTP操作による削除は予想外のエラーを生み出す可能性もあります。
その危険を回避するためにも、この記事では同じ削除をするにしても、WordPressのプラグイン管理画面からWP-Optimizeを削除することで復旧し、エラー解消を目指します。
WordPressのあらゆるエラーを解決してきた私が、その解決方法をここにまとめました。
Fatal error(フェイタルエラー)とはWordPressで使われているプログラミング言語PHPのプログラム内で起こる、致命的なエラーのことです。
WP-OptimizeのFatal errorの状態

まず私が経験したFatal errorはどんなエラーだったのか、概要を説明します。
なお、エラーの原因にまったく身に覚えがありません。突然のエラーです。
プログラミングに詳しい方が上のメッセージを見たら、原因は瞬時に判明するでしょう。私はなんとなくしか分からなかったので、慎重に作業を進めたいと思います。
1-ログイン画面に入れない
前触れなく、突然WordPressのログインページに入れなくなりました。
ログインページにはサーバー内のディレクトリが並んでいます。上の写真をご参照ください。ログインページを含み、その他すべてのページも閲覧することができません。
2-エラーの原因はWP-Optimize
ログインできなくなったログインページをよく見ると、エラーの原因はプラグインWP-Optimizeであるらしきことが書かれています。
Fatal errorの原因は、wp-optimize.phpの244行目のエラーだと書いてあるようです。
3-WordPressからのリカバリーメールも解消ならず

とりあえずはWordPressから送信されるリカバリーメールを待ちましょう。もしくはもう送付されている場合もあります。メールボックスを確認して下さい。
メールの件名は「サイトで技術的な問題が発生しています」となっています。
このメールに添付されているURLリンクをたどることで、原因が解決されることがあります。
ただ、今回はリカバリメールに添付されているURLをたどっても、エラー解消には至りませんでした。
WP-Optimizeのエラー解消の対処方法
それではここからエラー解消の具体的な対処方法を見ていきます。
1-FTPでプラグインのファイル名を変更する(削除はしない)

通常ならエラーの原因となっているプラグインを、FTP操作によって削除すればエラーは解消されます。
しかし、WP-Optimizeはキャッシュ系プラグインですので、FTPからの安易な削除はサイトに更なるエラーを呼び起こす可能性があります。
FTPでのWP-Optimize削除はなるべくしないようにして下さい。
とりあえずここではファイル名を「WP-Optimize」から「WP-Optimize01」とか「01WP-Optimize」など何でもいいので変更します。
2-エラーは一時的に解消されます
FTPでWP-Optimizeの名前を変更したことにより、エラーは一時的に解消されています。
これでログイン画面に入れます。
WordPressにログインしたら、プラグイン管理のページに行きましょう。
3-WordPressの管理画面からWP-Optimizを削除してみる

WordPressにログインし、プラグイン管理画面を閲覧している状態で、FTP操作によって名前を変えたWP-Optimizeのファイル名を、FTP操作によって、元の正しいファイル名に戻します。
管理画面からWP-Optimizeの通常削除を試みます。
少し煩雑なので一連の作業を箇条書きにします。
- WordPressにログイン
- プラグイン管理画面に移動
- 管理画面は閲覧したまま
- FTP画面に移動する
- 先ほど名前を変えたWP-Optimizeの名前を元に戻す
- プラグイン管理画面に戻る
- プラグイン管理画面からWP-Optimizeを削除してみる
ここで削除できた方は、これで復旧作業は終了です。エラーは解消されています。
私の場合はWP-Optimizeを削除することができず、
メインサイトに使用されており、削除できません
と表示されました。
ここまでの作業でWP-Optimizeを削除できなかった場合、慎重に作業をすすめ、エラーを解消していきましょう。
WP-Optimizeの不具合を特定する
正しい状態=エラーが起きていない状態のWP-Optimizeと、エラーが起きている状態のWP-Optimizeを見比べてみましょう。
1-公式サイトからWP-Optimizeをダウンロードする
WP-Optimizeの公式サイトからファイルを保存して自分のPC内に保存します。
2-エラーが起きているサイトのWP-OptimizeにFTP接続します
当該サイにFTPで接続して、WP-Optimize内のフォルダを閲覧できるようにします。
レンタルサーバーによっては、WebFTP(ファイルマネージャー)からの接続のほうが見やすくていいでしょう。
3-二つのファイルを見比べてみる

ローカルに保存したWP-Optimizeのファイルと、エラーを起こしているWP-Optimizeをフォルダごとにざっくり見比べます。
この時、画面を二分割して見比べると、比較しやすいでしょう。
cache、languages、plugins、themes、upgrade、uploadsなどフォルダがあります。
すべてのフォルダ内を見比べて下さい。
パソコンの画面分割で左右2分割にする方法
Windows、「Windows」キーと「←」キーを同時に押します。
マック、[ctrl] + [option] + [cmd] + [←] を押します。
Windows、マックともに、画面の右に配置したい場合は右の矢印キー [→] を押します。
さらに詳しく知りたい場合は「画面分割 パソコン」「パソコン 画面 2分割 ショートカット」などのキーワードで検索してみるといいでしょう。
4-cacheフォルダの中身が消えていた
二つのファイルを見比べると、ローカルに保存した正しい状態のWP-Optimizeのcacheフォルダにはファイルがあるのですが、エラーを引き起こしたWP-Optimizeのcacheフォルダは空でした。
エラーの原因は、WP-Optimize内のcacheフォルダの中身が何らかの原因で消えてしまったことに起因するようです。
5-cacheフォルダだけFTPで上書きする

FTPを使って、ローカルに保存したWP-Optimizeのcacheフォルダを、エラーを起こしているWP-Optimizeのcacheフォルダを上書き転送します。
WordPress内に「cache」と名の付くフォルダは複数あります。他のフォルダと間違いないようにして下さい。
6-エラー解消と動作確認
cacheフォルダを上書きしたことにより、WP-Optimizeによるエラーは解消されました。
通常にログインできることと、全ページ閲覧できることなどWordPressの動作確認をして下さい。
7-一旦WP-Optimizeを削除して再インストール
上記により、WP-Optimizeの不具合は一応は治ります。しかし、まだエラーが隠れている可能性は否定できません。このまま使い続ければ、第二、第三の想定外エラーが起きる可能性もあります。
安全のため、WP-Optimizeをプラグインの管理画面から削除します。その後、再びプラグインの新規追加画面より、WP-Optimizeを再インストールして有効化しましょう。
WP-Optimizeを再設定して、これで作業はすべて完了です。
WP-Optimizeを今後使わない場合は、削除したままで構いません。
まとめ
今回WP-Optimizeのエラーに関して調べた結果、私と同じエラーになっている方を見つけることはできなかった。今回経験したWP-OptimizeのFatal errorはよほど稀なケースなのだろう。
WordPressはこのように、稀にしか起きないエラーが突然起きるメディアです。
あなたの大事なサイトも当然ながら、この稀なエラーが発生する可能性があります。その時一番大事なのは繰り返しになりますが、焦らないことです。
今回記事内で紹介した稀なケースでも、対応さえ間違えなければ、サイトは必ず復旧します。
それに復旧の方法は意外と簡単だったりします。
サイトが壊れ復旧できない、などの最悪な事態は滅多に起きません。万が一最悪の事態になっても、復旧する道は必ずあります。
WordPressのログイン画面が壊れても、WordPressのページが真っ白になっても、エラーは全然怖くない、そう思って処理に臨んで下さい。